池袋 古代オリエント博物館をうろうろ 2015/12/1(火)
こんばんは、ねんどです。
先日、前に勤めていた会社の後輩と池袋へランチに行ってきました。
早めの産休に入った後輩と、いろいろと話せて楽しかったです。
ねんどが、ぐるっとパスでうろうろしてると話すと、後輩はグルメを目指して、うろうろすることがあると言っていました。
うろうろのきっかけはみなそれぞれです。
ランチ後、池袋のサンシャインシティにある「古代オリエント博物館」に行ってみました。
サンシャインには何度か行ったことがありますが、こんな博物館があるのは知りませんでした。
▼ポスターを発見
サンシャインのビルの隣の文化会館という建物へ行き、
7階までエレベーターあがります。
エレベーターを降ると博物館の入り口です。
雰囲気ありますね。
ぐるっとパスを提示し、中に入ります。
「古代オリエント博物館」はぐるっとパスを提示すると無料で入場できます。
最初に、古代オリエントの説明がありました。
オリエントとは、「日が昇る」つまり東を指すラテン語だそうで、
トルコ、エジプトを含めた地域を指すそうです。
時代がいつを指すということは書かれていませんでしたが、
年表をみると、人類誕生くらいから、1000年くらいまでの年表がありました。
1000年というと日本でいうと平安時代くらいです。
この期間この地域では、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス地域の文明と
たくさんの文明が生まれていたようです。
学生時代に世界史で習ったような地名もちらほら出てきます。
どこにあったかというのはタッチパネル式で分かりやすく展示されていました。
さわって学ぶ古代オリエント地図 - 知る | 古代オリエント博物館
館内には、貴重な出土品や、当時の暮らしなども展示してありました。
ロゼッタストーンや、ハムラビ法典の等身大なのかな大きなレプリカもあって、
間近でじっくりと楔型文字を見ることができました。
ロゼッタストーンといえば、思い出したことがあります。
昔どこかのギャラリーで気に入った絵がありました。
スタッフに値段を聞いたら、絵を描いた方を呼んでくれて、
ほんとは非売品だけど、展示会が終わった後ならと売ってくれることになりました。
絵を受け取りがてら、一緒にお茶しました。
絵を描いた方は、本業はデザイナーさんで、フォントマニアとのこと。
それで、世界最古のフォントが刻まれているロゼッタストーンの本物を
いつか生でみたいと熱く語っていました。
ロゼッタストーンのことをそんな風に感じたことがなかったので、
その感じ方に驚きました。ここにレプリカがいつでもあるよと教えてあげたいです。
エジプトエリアには、古代エジプトの神々や装飾品などが展示されていました。
驚いたのは、墓掘りをする人達のための社宅があったり、
給料が支払われていた記録があるということ。
ねんどの発想だと、当時の民衆は強引に働かされていたイメージだったので
少し意外でした。
他にも仏教エリアや古代イランの展示があって、
数千年前の太古へ思いをはせていました。
ですが、パルミラ神殿の展示を見たとき、一気に現代に引き戻されてしまいました。
パルミラ神殿の大きな模型のあちこちに張り紙。
そこには、「2015年8月○日 ISにより破壊」
こう書かれていました。
一度に全部ではなく、日によって、破壊されていったことが分かります。
2010年のまだ破壊前の写真と、ばらばらになった遺跡のパーツも
博物館の館長さんの言葉と共に展示されていました。
数千年も前から存在し続けていた遺跡が破壊され、
もう元に戻らず、当時がわかるものが存在しなくなってしまったんだと、
いたたまれない気持ちになりました。
博物館の人に聞いてみたところ、パルミラの模型の展示はもともとしていたけれど
破壊があったため、展示内容を変えたのだと言っていました。
館内には説明のリーフレットが1枚20円で売られていました。
ついつい興味があって、いくつも買ってしまいました。
西アジアのゲームってリーフレットには当時行われてたであろうゲームの
ことが載っていて興味深かったです。
すごろくも、チェスも将棋もこの地域でこの時代に
すでに原点があったというのは驚きでした。
この地域のことをずいぶん知らないと思ったので、本も買っちゃいました。
図や写真がいっぱいで勉強になります。
ぐるっとパスでせっかくタダになったのに結局散財するねんどw
後悔はしていません。
歴史はずっと続いているんだと、実感する旅でした。
うろうろねんどの旅は続く。。